2025年12月某日。
昨年9月に活動を再開し、今年11月に2本目のライブを行った。
今は、次の音源に向けてプリプロに入る前の段階。
年末、岡山でスタジオ練習があり、練習後にそのまま飲みに行った。
前回と同じく岡山在住のきりぬ(以下「き」)に来てもらい、その場で出てきた話をそのまま記録している。
ゴッチ(以下「ゴ」)「それでは1年間お疲れ様でしたー!乾杯!」
一同「乾杯ー!」
ゆうき3(以下「ゆ」)「どんな感じで始めます?」
き「前のインタビューがハードコアキッチンの4wayスプリットの時のインタビューで、そのときみたいな話しても意味ないかなと。話すとしたらコロナ禍に休止してるじゃないですか。その休止の経緯、まあ多分コロナだと思うんですけど。その休止期間のバンドに関わる活動みたいなのがあればっていうところと、その後の活動再開1発目のアルカディアン(ARCADIAN STARSHIP)企画。」
ナカジ(以下「ナ」)「ああ、そや。1年前のことすっ飛ばしてた。直近は11月のベアーズだったから。」
ゴ「あ、でもそれでもう3テーマぐらいある。」
き「いや、僕10テーマぐらい持ってきましたよ。」
ナ「おお、嬉しいな笑」
ゆ「しかもゴッチ君がchatGPT使って用意してくれた質問もあるから、20テーマぐらいあるね。」
ゴ「まあシンプルに時系列で行くのがええか。」
コロナと活動休止
ナ「2017年にハードコアキッチンから4wayスプリット出してから練習もライブも結構やってて。で、2020年にコロナ禍になってすぐ、お誘いいただいてたライブをキャンセルしてしまって。」
ゴ「それは僕のポジション的な理由で、会社の取締役なのにそういう人がこの状況でライブをし歩いてるのはどうなんだろうみたいなのもあって。でも、あの時は申し訳なかった。」
ゆ「ま、確かにその当時はまだコロナがよくわからん病気やし怖いよねっていうのはあったね。」
ナ「ライブはキャンセルしたけどゆうき3と2人で観に行って、多分バンドらしい活動はそれが最後かな。」
ゆ「その前が2020年2月中旬の火影の湯浅さん(tiny script endings)企画。sunday documentとかnot great menとか出てた。それが休止前最後のライブ。」
ナ「そっから練習やライブでお世話になってた京都のrinky dink studioが閉店して。で、練習する場所が京都246しかないよねってなって。でもやっぱりなんかリンキーで活動してたバンドやから結構なんか感覚が違うというかね。」
ゆ「そこでいつも鳴ってた音の感じが違うというか。なんか生まれない感じがあった。覚えてるのが6月?に1回規制が緩和されて、その時にナカジと久しぶりに2人で会って。うちの近所のやきとん屋さんにビール飲みに行ってめちゃめちゃうめぇ!て2人でなった。」
ナ「それはなんか覚えてる。どうってことないやきとん屋で『あ、ゆうき3生ビール置いてますよ』って。闇生ビールみたいな感じで飲んだ生ビールがその当時一番うまかった。」
ゆ「久しぶりに外で生ビール飲んで2人で感動した記憶がある。」
き「その時は明確にもう休止になってた?」
ゆ「いや、まだ休止はしてなくて、練習は入れる時に入るみたいな感じ。でもいつの間にかグループLINEも沈黙して、連絡も別に取り合わない期間が続いたときにゴッチ君が結婚して。」
ゴ「そう、2021年の5月に僕が結婚して。1回活動休止しますかっていうzoom飲みはしましたね。」
ゆ「なんか10月ぐらいだった記憶がある。規制も緩和されてきて、『そろそろバンドやりませんか』って言おうと思った時に『実は休止したい』って言われた記憶がある。だいぶ止まるんちゃうかなっていう予感がした。色々わからんからさ。」
ナ「空白が何年?」
ゆ「丸1年は全く連絡とかも取ってない。」
ナ「メンバーの誕生日のときにバンドのグループLINEで誕生日おめでとうございますっていうやつ。でも去年の誕生日が残ってる時に被せた時ありました。」
き「あ、じゃあ相当開いてるんですね。」
ナ「1年ぐらい連絡取ってない時はあったかも。」
き「まあでもその間、別にライブ自体も多分そんなやってなかったと思う。」
ゴ「やろうとしたらメンバーにコロナに感染した人が出てキャンセル、みたいなのが多かった時期だと思う。」
ゆ「そういう状況下でも動いてる人たちはちゃんとライブやってたよね。ああいうふうに止まらずに続けてくれた人たちがいたから、今の自分たちの居場所があるんだと思う。」
ナ「僕はDiskoverをやっていたので、コロナ禍でもバンド活動は続けてましたね。自分は会社員で制約はあったんですけど、メンバーの理解や支えもあって。Diskoverは2018年10月のインドネシア・eleventwelfthのライブのサポートから参加してます。」
Diskover at 荒神口POP!PIZZA (15th,Oct 2023)
— ジン・ウィンダム (@jinwindam) October 15, 2023
本当にカッコ良かった!
またいつか! pic.twitter.com/YrR6rpOS0z
き「あー、eleventwelfth。」
ナ「その後正式に加入してDiskoverでは5年くらい活動しましたね。コロナ禍でも火影やベアーズとかで企画して出演して。ライブハウスを支える目的もあったし、自分もバンドを続けたいというのもあり。その間、ゴッチさんとゆうき3はあまり活動してなかったですよね。」
ゆ「コロナ禍ではエクトラも止まったし、世の中のそういう雰囲気にすごく僕も食らってしまってて、あんまバンドやるモチベーションでもなかった。バンドというかもう音楽に興味がなくなってしまって。ライブハウスも全然顔出しに行かなくなってたし。『これは見たい』っていう時に年に1回行ってるかぐらいで。」
ナ「そうすね。あんま飲みにも行かなかったすよね。」
ゆ「なんかもう完全に音楽と離れているというか。パンクからも離れていったし。なんならもう聞かへんぐらいになって。そんな中、中村佳穂にハマって「音楽って最高やー!」って気持ちになって戻ってきたって感じ。」
き「中村佳穂に救われたみたいな?」
ゆ「僕はその当時会う人会う人みんなに中村佳穂を推してた(笑)」
ゴ「なんか野外ライブ行ってませんでした?」
ゆ「あ、行ってる行ってる。布教しまくってたなー。」
ナ「元気なかったっすよね。ちょっと心配してたんですよ。当時、引きこもってるみたいな印象だったから。」
ゆ「今までバンドやってた自分があった上で繋がりを持ってた人たちがいて。バンドがなくなったらその交流が全くなくなって、今までこの人たちとどんな距離感だったんかなってのが分からなくなって。今もそうなんだけど、よそよそしくなってしまう(笑)」
一同笑
ナ「深刻ですね笑」
ゆ「当時ってエクトラで色んなライブに呼んでもらって、ライブハウスで「あーお疲れ様です!」みたいな感じで自分もお酒飲んでたくさんの人と喋ってたけど、酒飲んだ状態での関係で。コロナ禍で一人の時間が増えて、人との関係を冷静に見直す時期でもあったんだよね。酔った勢いで距離を詰めてたなって思うこともあって…反省する部分もあった。だから久しぶりに会うと、どうしても距離をとっちゃうというか。」
ナ「まあでもそれで言うと、やっぱゴッチさんがライブハウス来た時の周りの「わー」っていう感じは結構印象的で。この前、ゴッチさんがお忍びで、僕がやってるMerry Ghostsの神戸のライブに来てくれて。ああいうのが懐かしいなっていうか。エクトラも最初はみんなでライブハウスに行くみたいなバンドだったんで。」
Merry Ghosts仕上がりきってからまた仕上がった気がする、天井はまだまだ高い pic.twitter.com/MpoSUh160z
— 駄目ヅマリ (@damezumari) November 22, 2025
き「ゴッチさんはコロナ禍というかその止まってた間はどんな感じでした?」
ゴ「僕は私生活が忙しくて気持ちが紛れてた感じかな。結婚したのが2021年で2022年に第一子が生まれて。」
き「そういう意味では完全にゴッチさんもゆうき3と一緒でバンドからは結構距離は開いてた?」
ゴ「そうそう。で、いきなり話が飛ぶけど2024年の4月にアルカディアンの白浜君に誘われるまでは全くやるつもりはなかった。」
活動再開のきっかけ
ゆ「休止期間中もちょこちょこライブのお誘いはいただいてたよね。」
ナ「僕が結構ライブハウスに出入りしたりDiskoverやってると『エクトラめっちゃ好きなんですよ』みたいなことを言ってもらう機会があって。でも、ちょっと今やれてなくてみたいな感じでお断りしてて。決め手に欠けてたみたいなところもあったかな。」
ゆ「誘われてもナカジに聞いてみてーとかゴッチくんに聞いてみてーみたいな。僕もやりたいけど正直きっかけをずっと探してるような状態ではあった。」
ナ「でもエクトラはやっぱゴッチさんの表現が強いんで、ゴッチさんがやるモチベーションにならないと、それはそれで違うかなって感覚はコロナ以降は持ってて。」
ゆ「だから白浜君(ARCADIAN STARSHIP)にゴッチくんに聞いてみてって言った記憶がある。」
ナ「僕も言った記憶ありますね。」
ゆ「ゴッチ君がオッケーっていうなら全然準備はできてるしっていう。」
ナ「まあ結果いい形で始められましたね。全員、『よしやるか!』っていう。」
き「ゴッチさん的にもスイッチが入った感ですか?」
ゴ「白浜君に誘われたからっていう感じ。いきなり哲学的な話になるけど、『あ、この人は音楽をやるために生まれてきた人だ』って思う人が自分の中には何人かいて、白浜君はそのうちの1人なんよね。本人にも伝えたけど。」
き「なんとなくはそれはわかる。」
ゴ「そんな人に言われたから、『やろう』って思った。」
ナ「あとドンカネ(DON KARNAGE)っていう僕らがめちゃくちゃお世話になったバンドが出るっていうのもでかかった。多分白浜もドンカネが来るからエクトラっていう繋がりで誘ってくれたと思うし。2016年に北海道にドンカネとスリーピング(THE SLEEPING AIDES&RAZORBLADES) のスプリットのレコ発に呼んでもらった繋がりもあって。僕は白浜とかも普通に遊んでたりとかしてたから普通の誘いとして受けてたけど、やっぱりゴッチさんに響いてゴッチさんが動いたみたいなところで、じゃあその日に向けてやりますかっていう。誘われたのって何月ですか?」
ゴ「2024年の4月」
ナ「誘われたライブが9月なんで練習期間は5ヶ月か。」
ゆ「そこから練習が岡山で入るんだったらできるよっていうので、そっから岡山に通い始めて。」
ナ「男気を見せたわけじゃないですけど、岡山で入りましょうって言ったのは結構覚えてて。ずっと練習で関西に来てもらってたことに僕は申し訳なさを感じていたので、今はこっちから行ったらどうですか?っていう。ゆうき3も稼いでるし笑」
ゆ「そんな稼いでないよ笑」
ナ「でも2人で岡山行って岡山で練習しようってのは結構すぐ決まった」
ゆ「うん、そうね」
ゴ「最初はデスペラード近くの僕が元々個人練習で入ってたスタジオに入ったけど、ベースアンプの調子が悪くて。翌日のスタジオも急遽変更してエスフォースに入った。」
ナ「で、そのエスフォースの開店時間がちょっと遅くて。お昼からかな?今、金土で泊まって練習してるんですけど、土曜の朝に結構空き時間ができてしまって。今やってるトリノスは朝からやってるんで、トリノスを拠点に活動してます。」
ゴ「4月にやるってなってゴールデンウィークに練習入ってます。」
ナ「何回入りましたっけ?3回ぐらい?」
き「でもそのブランクがあって、また再開で初めて合わせて、別に違和感もなく?」
ゆ・ナ「いやいやいやいやいやいやいや笑」
ナ「1発目はちょっと違ったんじゃないですかね。『しんどい』ってなった。」
ゆ「いや、体力的にしんどかったし、『こんな曲やってたんてや』っていうのと。久しぶりすぎてコピーをやってるような感覚?良くも悪くも。
でも、久々に3人で音を出せた瞬間はやっぱり特別で、僕はOVERやった時の感動がすごすぎて、めちゃめちゃテンポ速かった記憶がある(笑)しっくりは来なかったけど、喜びと懐かしさはめちゃくちゃありました。」
ナ「アルカディアンの企画に向けて新曲とか特になくて。それに向けてやれる曲を揃えるみたいな。」
ゴ「とりあえずライブに出るためのセットリストでって感じで。」
ナ「1回ゆうき3がコロナにかかって直前の大事な練習が飛んで急に焦りが出たっていうのもあった。このタイミングでかかる?笑みたいな。」
ゆ「7月、ちょうど祇園祭りの時やった。」
ナ「もう1回練習あるしいいかって思ってた練習が飛んだ瞬間みんな緊張が走るっていう」
ゆ「祇園祭りの山鉾巡行の日にコロナって発覚して、薬もらいに行きたいのに薬局の前がちょうど回転するところやったから薬局行きたいのに『あ、ごめんなさい通らないでください』って(笑)。で、少し時間たってから薬局に行った。それまで何ともなかったんだけど家に着いたらしっかり高熱出ました。」
ナ「で、ライブ当日確か246に入って」
き「あれ、ライブの場所はサブマリンでしたっけ?」
ナ「サブマリン。2023年にできた京都の元ネガポジの人たち中心にやってるライブハウス。自分たちが再開したら、京都のスタジオもライブハウスも全然変わってたみたいな感じですね。その日のライブは楽しかったけど、それに向けてやったっていう感じです。」
き「出来としては及第点みたいな?」
ゴ「まあ、復帰後初戦にしては」
ナ「でも昔から好きな人には厳しいコメントを頂きまして笑」
ゆ「あ、そうなん笑。」
ゴ「ジャンル的には半々か。僕らがドンカネ側でもう1バンドのTHE SMOGがアルカディアン側みたいな」
ゆ「久しぶりのライブということもあってたくさん前売り予約もらってて」
ナ「ありがたいですね。」
ゆ「うん。前の方で楽しそうにしてる人たちの顔ぶれがちょっと違ったりして戸惑った感はある。爆ノリされて『イエーイ!』って言ってる人が全然知らへん人や!みたいな笑」
ナ「確かに。現役の頃より、復帰ってだけで見に来てくれた人が多かったんかもしれない。」
き「まあカムバック1発目っていうのもあったかもしれないですよね。」
ナ「あ、聴いてくれてたんやっていう。」
ゆ「アルカディアンの時ってアルカディアン企画で、出させてもらってる側だけどすごい知り合いばっかりで声が枯れるぐらい話した。色んな人が声かけてくれた記憶がある。あの日、めちゃめちゃ人と喋らんかった?」
ゴ「いや、僕は家(子供)のこともあってすぐ帰ったんで。」
ゆ「いや、ゴッチくんも結構喋ってたよ。僕なんか次の日、ほんまに声出んくなったもん。」
ナ「まあ復帰はアルカディアンのおかげと昔の繋がりで戻れたっていうのは良かった。」
ゆ「それが1番のきっかけだね。」
き「じゃあ活動再開のきっかけは白浜君ということで。」
ナ「まあそうですね。」
ゆ「完全に。」
ベアーズでの自主企画
き「じゃあ結構モチベーション的にはアルカディアン企画で高まったみたいな感じですか?」
ゴ「うん。」
ナ「誰が言ったか忘れましたけど、やっぱり新曲をやりたいっていう。復帰1回目のライブの時に思ったのが、あの当時と同じようなボーカルが出ない。自分も含めて。だから今のコンディションでやれる曲をライブでやりたいなっていうのがあって。」
ゴ「練習音源の保管に使ってたdropboxに種は結構いっぱいあって、その発掘は僕主導でやったんだけど。結局3曲くらい手っ取り早くリサイクルできそうな曲があったので、それをもとに作った感じ。」
Excuse To Travel、シブさマシマシで最高だった! pic.twitter.com/ygSzOk8Y2E
— 長坂 亮平 (@ryohei0817) November 8, 2025
ゆ「元々、僕らが曲を作る方法が、せーのでセッションして、わーって作って行って『これいいんじゃね?』ってなったのをどんどん継ぎ足して作るっていうのを繰り返してきてて。それで『やっぱこれじゃないな』ってなったらボツにして。そんなボツ曲が結構いっぱいデータとして残ってて、それが活動再開した後なのか前なのかわからんけど『あれ、これ久しぶりに聴いてみたらかっこよくね?』みたいなやり取りをたくさんして。」
ナ「今日も練習してたベアーズでやった曲はその種の曲の構成ちょっと変えたり。」
ゴ「構成変えたり付け足したりとか、ギターを思いっきり変えたりしてとりあえず形になりそうなやつを優先的に3曲選んで。でも今思えば当時からちゃんと歌詞を書いてプリプロでもいいからレコーディングしとけばよかったんじゃねっていう後悔の念はある。当時ポシャってしまったリリースの話も、今回の曲がちゃんと出来てれば出せたのにっていう」
ナ「結果論ですが、曲の歌詞はそれぞれゴッチさんと僕で作るんですけど、昔って歌詞をつけにくくて。でも今回録るやつは歌詞が付けやすい感覚。」
き「そもそも論としてエクトラの歌詞って僕はゴッチさんが書いてると思ってたんですけど、そういうわけでもない?」
ナ「いや、歌う人が考えます。」
き「あ、そういうことか。」
ナ「曲を先に作ることが多くて、それに自分なりの解釈を重ねてって感じ。」
ゴ「そこで歌詞の内容の共有は別にしないよね。」
ナ「何について歌ってるかを共有せずお互いに作るから、ボーカルのかけ合ってるところもその曲に対する各々の解釈でかけ合ってるだけなんで、1曲の中で1つのテーマを歌ってるわけではない。」
き「なるほど。」
ゴ「だからナカジ君が僕に合わせに来てくれてる感じ。」
ナ「そうですね、多少はそうですが、完全に合わせることもしてなくて。でもなんかそういう意味でいくと結構新しい音源の歌詞はゴッチさんの生活感とか感じてたし、自分も含めてですけど。活動休止前とはちょっとまた違う感じにはなってます。歌詞はライブでは全然聞こえてないと思うんですけど、それが結構自分的に新鮮で。」
ゆ「曲の種としては昔作ったんだけど歌詞は今のことを歌ってて。」
き「その時点では2025年に企画やること決めてたって感じ?」
ゴ「2024年内、アルカディアンの企画の後にやろうって決めて、1年後に照準を合わせようと。で、やるなら12月は忘年会の時期だから11月にしようって。」
ゆ「その時に今後の活動スケジュールを決めた気がする。」
ナ「当時、ベアーズの日程抑えたのもめっちゃ早くて、『全然空いてますよ』って言われましたね笑」
き「なるほど。場所はなぜベアーズを?」
ナ「僕が住む場所を大阪に変えたとか、DiskoverやMerry Ghostsの活動拠点が大阪なのもあって。まあ僕が勝手に決めたみたいな感じかも笑」
ゆ「エクトラって元々は京都のバンドなんだけど、いまの状況とか色々考えると、ベアーズが一番しっくりくるなと思って。」
き「対バンがTURNCOAT、バイサマ(by the end of summer)とダーティ(dirtyisgod)というチョイスは?スルッと決まった?」
ゴ「でも結構最初は色々悩んだ」
ナ「悩みましたけど、結果のあの4バンドでやれたのはすごい良かった。」
ゆ「うん。良かった。別に僕ら音源を出したタイミングじゃないけど、今回はレコ発で誰か呼ぶのもやめようみたいな。」
ナ「そうそう。それは結構コンセプトだった。僕らが京都で活動してた時って『ツアー京都編組んでください』とか『レコ発組んでください』ってのが結構多くて。ありがたいんですけど。僕らトリやったの初めてじゃないですか?」
ゴ「…かなぁ?」
ゆ「自主企画ではトリ前をずっとやってた。」
ナ「そう。レコ発ならトリ前は時間調整しやすいから。レコ発で逆に呼ばれたりもしましたけどそうなるとその土地のノリでトリは地元のバンドだったから、僕らがトリって多分ほんま初めてじゃないですか。」
ゴ「それ考えたら結構たいそうなことやったな笑」
ナ「まあトリがどうだっていう話じゃないんですけど。」
ゆ「だから今回の企画っていうのが結局『これからまたやっていきます』っていう意思表示という意味での企画だから、誰かのレコ発とかそういうのではなく、今までの繋がりとかをいい具合にまとめたかったというか。」
ナ「昔の伏線を回収したいっていう。僕TURNCOATを誘う時にサブさんに『今回は誰かのレコ発とかじゃなくて、昔お世話になった人に出てもらいたいんです』って言ったらサブさんが結構即答で『出ます』って連絡くれて。で、ライブ当日にTURNCOATの物販に行ったら新しいアルバム置いてあって。『え、これ今日からですか?』って聞いたらサブさんに『いや、MATSURIでも売ってたけど、関西では初売りみたいなもんやね』って言われて。『いやそれはもうレコ発って言ってくださいよ』って言ったら『ナカジ君が誘ってくれた時に、誰かのレコ発じゃなくてっていうところが印象的だったからちょっと言わんかって』みたいなこと言ってくれて。僕は結構それが嬉しいのと申し訳ないのとで…。昔からの繋がりやる人に出てもらいましたね。」
ゆ「ここからしっかり活動していきますよっていう、そういう4バンドでの企画だった。」
ナ「バイサマもかなり久しぶりですもん。めっちゃ遊んでるけど全然対バンしてない。」
ゴ「昔自分のNoeyeっていうバンドの時からジャンルを固めるのが僕はあんまり好きじゃなくて。今回は結果的に僕が呼んだバンドはいなかったけど、めっちゃバランスいい4バンドでできたなと思う。」
き「確かにすごいバランスいい。なんかエクトラらしさというか、それはすごい感じました。」
ナ「あ、それは嬉しいですね。」
ゆ「僕はあの日見てて、どのバンドも本気でやってくれているというか、なんかもう毎回クライマックスみたいな感じがあって。」
ナ「あの4バンド集められるのは僕らだけだろうっていう、そういう企画をやり続けたいていう感覚はあります。」
き「会場はベアーズだったけど、みんな言ってたけどリンキー感はすごいあったなって感じた。」
ゆ「そう言ってくれる人多かった。」
ナ「そうそう。それは嬉しい。」
ゆ「リンキー感ってのが何なのかうまく言葉にできないけど」
ナ「バイサマも普段より土臭い感じ、あの日は荒くてシュッとしてない感じだったというか。」
ゆ「リンキーってみんなが自由に楽しんでるっていうか、フロアとの一体感みたいな感じがあって、やってて楽しかった。やっぱり自分は個人的にリンキーで働いてたから。リンキーっぽいって言われるのがすごく嬉しかった。」
ナ「あの4バンド良かったっすねー。スプリットっぽい4バンドが集まったねみたいなこと言ってもらえたのも嬉しかったです。」
ゆ「ほんまにみんなやったろうと思ってやってくれてる感じがひしひしと伝わってきて。」
ナ「正直、当日までは結構不安もあって。数年ちゃんとやれてなかったバンドやし、集客どうなるんやろっていう重圧はありましたね。」
ゴ「別に圧はかけてないけど笑」
ナ「もう『DiskoverとかMerry Ghostsのナカジ』になってたんで、フライヤー配る時も 『実はもう一個エクトラってバンドやってまして...』って説明しながら配ってて。 どんなバンドなん?って聞かれて、そこから話すみたいな。」
ゴ「流石に5、6年もやってなかったらそうなるか」
ナ「ベアーズ自体は馴染みのある場所ですけど、全然知られてないバンドってやっぱり人集めにくいじゃないですか。でも、ふたを開けてみたら80人弱くらいお客さん来てくれて。あれでまたちゃんと頑張って行こうって気持ちにはなりましたね。」
き「また聞きますけどライブの出来はどうでしたか?結構満足?」
一同「…笑」
ナ「普通かな笑。まだまだここからやれるという意味で。」
ゆ「僕は今までで一番気持ちよかった。」
き「確か1曲目OVERでしたよね。そのセットリストなんかちょっとなんかこれまでと違うというか、これからを見据えたセットリストなんかなって感じました。」
ゴ「それはあれかな。僕の中でOVER越えの曲、Threeって新曲ができたからそのセットリストにした。」
ナ「OVERがいい曲やっていう感覚が今は薄れてて。いい曲ではあるかもしれないですけど、最後にやる曲としてやり続けるのはあんま面白くないなっていうのはあったから。」
ゆ「OVERのことを好きな曲だと言ってくれる人がいるってのもわかってるんやけど…」
ナ「どんなインタビューやねん笑。めちゃくちゃ売れてるバンドみたいじゃないすか笑」
ゆ「笑。まあ最初にできた代表曲やし、始まった瞬間に『イェーイ!」って盛り上がってくれるのも嬉しいけど、それよりもいい曲(Three)できたよって。いい曲できたから、代表曲でも最初にやるぞっていう感じでセットリストを組んだ。」
ナ「僕も全体的に新曲の方がやっぱ好きで。」
き「いや僕もOVER好きっすけど、新曲の方が僕はライブで聴いて良かったなって感じました。」
ナ「企画の日の帰り道、それ言われてめっちゃ嬉しかったっす。」
ゴ「あのツイートも」
ナ「でも昔の曲より今のほうが好きかもしれないって昔から知ってる人に言われるのは一番嬉しいすよね。新しい人に言われる以上に。」
ゆ「今の曲が好きって言われるのはめちゃめちゃ嬉しい。新曲をライブに向けて練習してるとき、いい曲やーめちゃめちゃかっこいいやんて思ってやってました。」
き「多分バンドマン的にはそうなのかな。JAWBREAKERこの前見たけど、昔の曲とか多分あんま個人的にはやりたくないんやろうなって感じたし。」
ナ「結局DEAR YOUのミディアムな曲がやりたいんでしょうね。まあでもバンドの立場だったらそうかも。」
ゆ「昔1回みんなで喋ったかもしれないけど、3人全員がかっこいいって思ってる曲をやってたら、いろんな人が声かけてくれ始めたから。」
ナ「待って、大丈夫ですか?有名なバンドの発言になってませんか?笑」
一同笑
ゆ「ゴッチくん、うまいこと編集しといて。笑」
ナ「でもいろんな人に新曲群が良かったって言われて、それが励みになって。4wayスプリットのあとずっと音源作れなかったんですよ。久しぶりに音源を作ろうっていう気持ちになれたのは周りの人が言ってくれるのも結構大きかったかもしれないですね。ライブでやった新曲を録るんですけど。」
き「新曲的には4曲?」
ナ「1曲は休止前にできてたけど音源化してなかった曲で。最近作った直近の3曲はやっぱ良かった。そっちの雰囲気中心にやりたいなっていう気持ちにはなってます。」
ゴ「その4曲の方が今の自分たちには馴染んでるしね。」
ナ「音源を出したらまたライブもやっていきます。」
ゆ「活動休止する前にも色々リリースのお話をもらってて、それに答えようと思って曲作りしてた期間っていうのがめちゃめちゃ長かった。そういう時に生まれた種から今回レコーディングする曲は作ったんだけど、その期間は『いい曲を作らないといけない』ってなりすぎて、ポシャった曲がたくさんあったような記憶がある。」
ナ「それはどの曲?」
ゆ「曲というか、時期的に。コロナ前ぐらいの時期、僕はなんとなくバンドとしてのギクシャク感みたいなを感じてて。2、3年ぐらい猶予をもらって、音源を出すために曲を作らなってずっと思ってて。」
ナ「売れた羊文学みたいこと言いますね笑」
ゆ「売れてないけど笑」
ナ「でも確かにその義務感というか、なんかその曲作りもそうなんですけど、ライブをやるだけみたいな感じになってたのは気になってた。やるだけって思ってやってはなかったんですけど。やっぱ誘われたら基本ライブは出なあかんし。それは結構あったっすよね。」
ゆ「そういう状況やったからそりゃ新曲も出てこんよな、って感じで」
ナ「そうそう。なんかもうライブの練習したらもう時間的に終わりみたいな感じとか。」
ゆ「多分そこが僕が感じてたバンド内のギクシャク感なんだと思う。」
ナ「仲は良かったんですけど、なんか作ろうぜっていう時間がなかったというか。コロナ前は遠距離バンドの割に誘われるし。『エクトラに出てほしい』って言われたらやっぱ出たいって思いがあったんすけど、1年前と一緒やんみたいな感じにはなってたとは思う。でも今年1年ですごい変わったと思うんで、これまでとは全然違うなっていう。」
ゆ「あの頃って結局ライブも曲も両方ともうまいこと行かへんみたいな。みんながそう思ってたかわからんけど、それぞれ『うーん』って思ってるんちゃうかなって思ってたりしてた。」
ナ「でも単純にやっぱりちょっと無茶なペースやった気がします。ありがたいんですよ。誘ってもらえて、まあ出たいよねっていうのは一応話し合って。お断りしたライブもあるんで。でもやっぱりゴッチさんに岡山から来てもらって、ライブのために練習して、練習後は飲みますよね。で、翌日まあせっかくやしもう一回練習入ろっていう流れは、もうしんどいみたいなのがずっと続いてた。」
き「そういう意味ではコロナ禍はある意味いいリセット期間になったと。」
ナ「なったと思います。逆にあのまま続けてたら今やってない。」
ゆ「存在してないと思う。だからこの休止期間っていうのはすごく大切な時間だったなっていうのは2人個別にそういう話はしてて。」
ナ「やっぱりなんかその間3人が違う生活してたのは僕は良かったなと思ってて。全員同じことしてなくて。音楽から離れてはいたけど、ゴッチさんは家のこととか、子供も2人生まれたりとか。ゆうき3は仕事をバリバリやって。で、僕は結果バンドをずっとやっててっていう。その変化点が出たのは同じバンドやけど数年違う生活してたらちょっと新鮮味があって面白いみたいな。」
ゴ「もっかいゼロからじゃないけど、また始められるっていう。」
ナ「やっぱ僕の中では全員のエクトラ依存がなくなったっていうのが結構でかくて。エクトラだけじゃなくて、何かをやりながらやるっていうのは結構いい意味で距離感が出て良かった。」
き「そういう意味ではずっとバンドとしてやってるのナカジ君ぐらいか。」
ナ「それはそうなんですけど、僕も自分からやりたいって言って始めたというよりは、周りに誘ってもらって始めたのが楽しかったなっていう。でもやっぱDiskover入ったのはでかかったですかね。」
き「Diskoverって終わったの?解散?」
ナ「2022年の秋にちょっと事情があってやめようってなって。DiskoverのラストライブをMerry Ghostsの2人が見に来てくれてて、やることないんやったら手伝ってくれませんかっていう話になって。僕はずっとやってますね。こんなに長くバンドやると思ってなかったからありがたい話なんですけど。環境が変わってもまたやれるってのが面白いっていうか。変わらん部分もあるし、変わった部分もある。ゆうき3とかめっちゃうまくなりましたよ。」
ゆ「(食い気味に)ありがとうございます。」
き「早い笑」
ゴ「なんか最近安定感ありますよね。」
ナ「ゴッチさんもギター変わったり、歌の感じが変わったり。僕は僕で違うバンドでやっててベースの雰囲気ちょっと変えてみるとか。やっぱそれぞれ微妙に変わってるのも面白い。」
き「それは意識して変えてる?自分で分かる感じなんすか?」
ゆ「僕は意識が変わった。2024年からBTBっていう別のバンドをやり始めて、そこで求められるものがエクトラと全然違って。触れるジャンルも広がったし、叩き方の意識もだいぶ変わったんよね。今まで8ビートとかほとんど叩いたことない人生で…」
BTB at Namba BEARS 2025.12.28
— ナカジ (@nnaakaji) December 29, 2025
やっと観れたBTBめっちゃかっこ良かった!Tell me whyのセルフカバーも聴けてうれしかったな
TOMAさんお疲れさまでした! pic.twitter.com/HmNX3SJIKK
ナ「なんやそれ笑。大体の人その人生なんじゃないですか笑」
き「僕もその人生です笑」
ゆ「ドラマーとしてってことね。おかしい話やん、8ビートを叩かへんて。」
ナ「それでいうと曲作りしてるときの違和感としては、食いすぎ(シンコペーションが多すぎ)ていうのがあって。Merry GhostsやDiskoverはしっかり曲を作るバンドやったんで、よーいドンでやるっていうバンド(=エクトラ)の人間からしたら結構そこは色々勉強になったというか。」
ゆ「あ、ナカジも食いすぎって言われてるんや」
ナ「そうそう。食いすぎっていうか自分の手癖で合わせると食っちゃうんで、ドラムにしっかり合わせようとか曲に合わせようとするとうまく合わない。エクトラでは良かったんかもしれないですけど、3人の手癖だけでやってたんで。ゴッチさんがどう考えても一番演奏が一番うまいし。」
ゴ「んなことはないだろ笑」
ナ「リズム隊がゴッチさんに合わせられる技量になったっていうのはでかいかもしれない。」
ゆ「2人で岡山まで練習に行きたいけど、たまに関西で2人で入った時にお互いの音、ナカジのベースのフレーズや音作りも最近ちょっと変わってるからすごい聴こえてきて。あ、こんなベース弾いてたんやって2人で入った時に気づいて。グルーブを合わせるのは当たり前のことなんだけど。
ナ「2人で入って練習が成り立つってのはでかい。」
ゆ「前までやったら多分、楽しくないってなってたけど、今は2人で入っても楽しい。」
ナ「うん。ストイックにね。やってますよね。休憩なし2時間。」
き「ナカジくんはMerry Ghostsで、ゆうき3はBTBで、それぞれのバンドの曲のエッセンスというか、その辺ってエクトラに入ってたりするんですか?」
ナ「僕は入るようになったかもしれないですね。歌を意識してやるとか、その歌に入る前のフレーズを意識するとか。Merry Ghostsは練習で『そこはこういう感じで』っていうのを言ってくれるんで。別にゴッチさんからそういうこと言われないんですけど、そこは結構エクトラでも自然と意識してるかもしれないですね。歌意識というか。」
ゴ「どっちかっつうとエクトラだと何かしら口出しするのってナカジくんよね。」
ナ「いや、でもドラムに対してはゴッチさんが一番厳しくないですか?」
ゴ「え、そう?」
ナ「僕は構成が気になるかな。」
ゆ「ナカジは『展開が変わる時のそことここが合ってる、合ってない。』を気にしてるというか。」
ナ「そうですね。あんま細かいところは聴けてないんですけど。でもそれはDiskoverでもMerry Ghostsでも一緒ですよね。エクトラやから言うっていう感じはあんまなくて。Merry Ghostsでも別に言わせてもらってますからね。」
ゴ「へえ。それすごいな。後から入ってるし一番口出しにくそうだけど。」
ナ「いやいや、そうなんすけど、嬉しいのはあの2人が『せっかくやから言ってもらった方がいいし』って言ってくれるので。」
ゆ「Merry Ghostsのお2人の音楽的なルーツは詳しく知らないんだけど、最近の7インチに入ってる曲でナカジっぽい曲?ナカジが生きる曲あるよね。」
ナ「そうですね。まあ『口出しする』って言うとちょっと誤解が生じそうですけど、せっかくエクトラでこの3人でやるんやったらこういうの方がいいんじゃないのっていう方向性で発言してますね。」
ゆ「最近はその『エクトラだったら』が変わったって感じ。休止前と休止後で。そこらへんはBTBのおかげかもしれない。昔だったらせーので勢いで作ることが多かった。けど、今は曲を大事にする感じ。フレーズも『これを聞かせたい』みたいなのを意識するというか。昔の僕はとりあえずもう全部、大きな音で鳴ってた方がいいみたいな。だけど最近ちょっとやっぱりこの曲のここはちょっと静かにしとかなあかんていうのをやっと学んだ。」
ナ「確かにそこの変化はあるかもしれないですね。僕もDiskoverで703さんたちとバンドやってると今までない感覚が得れたから、色んな人とバンドやるのも大事なんかもしれない。」
き「曲の印象は新曲で結構変わったと思うんですけど、前のインタビュー見てたらゴッチさんがエクトラ始める時にJOYやMAN★FRIDAYみたいなのをやりたいって言ってて、その辺はあんまり変わらずって感じですか?下地的に。」
ゴ「Threeていう1番メインだと思ってる新曲の歌詞はMAN★FRIDAYの曲から引用したりしてるけど。」
ナ「でもなんか曲の雰囲気はその頃とは全然ちゃうっすよね。JOYやMAN★FRIDAYっぽくやるっていうのを最初の1年(2014年頃)にやったことはあるんですけど、やっぱりちょっとトリッキー過ぎてこのバンドには合わなかった。それで結局最終的に今の哀愁系に落ち着いた記憶があるんです。」
ゆ「前回のインタビューでも答えてるけどその後に出来たOVERって曲が転機になったっていう。今はよくも悪くもエクトラっぽさっていうのを考えずにやっているんかな。」
ナ「またロッキンジャパンの見出しみたいなフレーズ笑」
ゆ「え、僕って今日ずっとロックスター気取ってる?笑」
最近聴いている音楽
き「じゃあ最近よく聴いてる音楽に行ってみますか。」
ゆ「最近は70`s パンクとか聞く機会が多いかな。BTBのリーダーのシンタロウさんが、バンドとして取り入れたいニュアンスとかプレイスタイルの参考に『これ聴いてみて』って色々送ってくれるんですよ。その中には自分的にはパンクの有名どころで聴いてこなかったバンドもあって新鮮な気持ちで聞ける。改めて聴くと“めっちゃいいやん”って思うし、“あ、このバンドってこのバンドに影響受けてるんや”って気づく瞬間も多くて。特に最近はBuzzcocksをめちゃめちゃ聴いてるかな。」
き「かっこいいすよね、Buzzcocks。」
ゆ「あとはeastern youthとかもあんまり聞いたことなかったけど、ゴッチくんもナカジも好きだから聞いたり。ゴッチ君が昔好きだったblink-182を聴いてみたり。メンバーが元々通ってきた音楽を聴いてるね。」
ナ「そんなことしてくれてたんですね。」
ゆ「そういうのを聴くとエクトラで使ってるあのフレーズはここから影響受けてるんだ、とか、あの歌詞はこれかな?とか推測できたり。そういうのが今すごく楽しい。」
ゴ「解析されてる。」
ゆ「自分の好きなものばっかり聴くのもよくないかなと思って。他に美味しいものとかええものを探してる感じ。昔のパンクとかも今まで真剣に聴いてこなかったから、セックスピストルズとか割と最近だとGreen Dayとかも改めて聴いて見ると新鮮で。それを楽しんでる感じ。」
き「ナカジくんは?」
ナ「僕はいわゆるサンディエゴ系がすごく好きなんですが。それでいうとSavakの新譜かな。」
き「あれってサンディエゴ?」
ナ「サンディエゴ派生かなと思うんですけど、場所はニューヨークかな?SavakはObitsのメンバーがやってるバンドで、そのアルバムがこの前出て、結構良くて。エクトラの今やってる雰囲気ともちょっと通ずる部分もあって。」
き「確かにエクトラもサンディエゴっぽさあるすもんね」
ナ「でもSavakはDrive Like JehuやHot snakesほどサンディエゴっぽくはなくて。歌を聞かせながらそういうフレーズを入れてくるのが結構今回のアルバムは自分的には響いて、最近よく聴いてましたね。あとはさっき言ったTURNCOATの新譜。もう素晴らしくて、感想をツイートできないまま今まで寝かしてるぐらいもう感動しすぎて。歌詞も含めてかっこいいなって。やっぱ響くのは日本のバンドが多いかなって感じです。歌ってることがダイレクトに響く。海外のバンドも勿論好きなんですが最近は日本のバンドのふとしたフレーズにテンションが上がりますね。」
き「ゴッチさんは?」
ゴ「僕はGAUZEですかね。エクトラが活動休止中は僕は音楽から離れてたので全然知らなかったんですが、気付いたら2022年にGAUZEが解散してて。僕が仙台にいた時からマカナ(ライブハウス)とかに消毒ギグのフライヤーが貼ってあって。仙台のバンドも仙台でGAUZEとやってたりしてたから、いつか見たいなと思ってたらもう見れないっていう。その後悔から今ライブ動画を見てる感じですね。東北大学のフォークソング研究会(ゴッチが所属してた軽音サークル)の先輩、roomの村田さんからも『GAUZEは見た方がいい』って言われてたんですけど。最近は寝る前にGAUZEの昔のミネアポリスのライブ動画を見て寝る、みたいな。」
ナ「逆に寝れないでしょ笑」
ゆ「そこまでハマってたんだ。」
ナ「ゴッチさんは結構ぐちゃっとした感じのバンドが好きですよね。僕はどっちかというと歌がある感じの方が好きで。で、ゆうき3もまたちょっと違ったりしてて。」
き「若干違う。っていうか結構違うか。」
ゆ「共通するところはちょこちょこあるんだけどね。」
ナ「それこそこの前のヘラバに出てた北九州のinfroとかは共通で好きですよね。共通の好きなバンドは結構いるんですけど、多分普段聞いてる音楽は全然違う。」
ゆ「今いいなあって思ってるバンドは各々違うかな。」
ナ「しかもそれをよくも悪くも共有しないですしね。わかりやすく言うとFUGAZIとか、通ってきた音楽で好きなバンドは共通やけど、それの派生系は結構みんな違うのかもしれない。」
ゴ「確かに。バラバラかも。」
ナ「曲作りでは結構各々好きなフレーズを入れてる感はあるんですけどね。」
ゆ「うん。お互い好きなフレーズを入れるよね。だからツボのポイントは一緒というか。」
き「前のインタビューでゴッチさんPerfumeの話してるんですけど、コールドスリープ(活動休止)しましたね。」
ゴ「Perfumeはこの8年ぐらいの間に完全に飽きてしまった。ファンクラブも退会したし。けど、あ~ちゃんの結婚はおめでとう。」
一同笑
ナ「まあそういう変化点もありつつもって感じですかね。」
最近気になっているバンド
き「じゃあ次、最近気になってるバンドは?国内でも海外でも。」
ゴ「岡山なんですけど、SHIT BLIZZARD。めちゃくちゃかっこいい。」
き「ああ、SHIT BLIZZARD!」
ゆ「ライブ見たの?」
ゴ「見ました。こないだ仙台のSPIKE SHOESが岡山に来たTILL EWING企画をペパーランドに見に行ってて、SHIT BLIZZARDが出てました。で、『なんじゃこのギターのいい音出す人は!?』って思って上手のギターの人を見てたんですけど、僕前も同じことしてるんですよ。結局SHIT BLIZZARDのそのギターの人が前DESERVE TO DIEってバンドでギター弾いてて。」
き「あ、明石君。」
ゴ「そう、明石君。前DESERVE TO DIE見た時も思わず喋りに行ってて。で、今回ペパーランド、ステージが暗くて顔がわかんなかったんですけど、終わった後『めっちゃよかったっす~』って話し掛けに行ったら『明石君じゃん!』って。だから同じ人に2回惚れてるんですよ笑。RandallのヘッドアンプにSGで。超好きな音出してた。」
ゆ「2回声掛けたと。」
ゴ「そう。『前も声掛けたよね僕』って。で、ボーカルの人がCYNIC-19のマッコイさん。」
ナ「やるしかないですね一緒に。」
ゴ「まあジャンルちょっと違いすぎるけど。ペパーならできるんかな?」
き「ゆうき3は?」
ゆ「NEGATIVE SUNが気になってて、何度か関西に来ているんだけどすごくいっぱいバンドが出るフェスに出てて、僕がちょっと足を運びづらくて見れてない。でもここ2、3年SNSでずっとかっこいいなって思ってます。」
ナ「最近のバンドなんですか?」
ゆ「最近のバンドだよ。X見てて“東京の新しいハードコアの流れが出てきてるな”って感じた時にNEGATIVE SUNがすごく良くて。名古屋でSerotonin Mistを見にいった時も、知らない最近のバンドがどんどん出てきてるのを感じた。最近、全然追えてないなと…」
ナ「もうわかんないすよね。追っかけてないと。」
き「ナカジくんは?」
ナ「自分が最近気になってるのはヘラバラウンジ周辺ですかね。この前ゴッチさんが神戸来てくれた時にも出てましたけどschizophragm(スキゾフラム)とか。」
ゴ「あのバンドはいい。」
ゆ「そうだ。すごく良かった。」
ナ「schizophragm、Douglas、ATAMEとか、ヘラバは京都と大阪とはまた違う、ポストパンク?がすごく寝付いた雰囲気の箱かなと思ってます。ヘラバに出てるバンドのライブを見ると結構やっぱりそのなんていう、京都や大阪では感じれなかった刺激みたいなのがあって。特定のバンドじゃないんですけど神戸は自分の中で最近刺激を受けていますね。ヘラバは京都からだとちょっと遠いじゃないですか。大阪住んだら結構近くて。」
ゴ「何分ぐらい?」
ナ「家からは1時間掛からないですよ。40分くらい。阪急やと片道300円ぐらいで行けるんすよ。終電も0時ぐらいまであるんで。エクトラでもまたやれるようになったらやらしてくださいって話はしてるんですけど。」
き「エクトラはヘラバではまだやったことは?」
ナ「ないです。だからもし神戸でやれるんやったらヘラバによく出ているバンドとやれたらうれしいです。」
ゆ「確かにschizophragmは最近見たバンドの中では衝撃的だったかもしれない。」
き「最近出てきたバンド?」
ナ「3、4年くらいやってはるんかな。僕はこの前やっと初めてライブを観れたんですけどかっこいい。やっぱヘラバラウンジは特有の雰囲気っていうのはすごいあって。ライブ観に行っても毎回面白いなって思う。」
ゴ「大きさ的にベアーズぐらいかな?」
ナ「同じくらいですかね。ベアーズとヘラバは関西でやっぱり好きな箱。SNSで流れてくるバンドとかよりかは身近な箱で生で見るバンドの方が僕には刺激的というか。新しいバンドを追えてないのもあるけど。」
ゆ「新しいバンドを追えてないし、どんどんおじさんになってきてるよね。年を取っても現行のバンドを追っかけて刺激を受けてる人たちはすごいと思う。」
ナ「振り返ると自分はSNSや動画を見るだけでは好きなバンドってそんなに増えていないなと。やっぱライブハウスで予習もなく見たバンドの方が結構グッとくることが多いです。」
き「僕はそれで言うと最近Serotonin Mistめっちゃかっこいいなと思う。」
ナ「Serotonin Mistね。それこそ名古屋にゆうきさんたちと見に行って。ライブ良かったな。」
き「undermark企画でmy eyesやrecluseが出てた日ですね。」
ゆ「あの日、他にもunderscreenとか出てた。」
ナ「あ、そうそう。かっこよかったですね。ちなみに逆質問で、きりぬさんの最近の気になってるバンドは?」
き「さっき言ってたSerotonin Mistは国内のバンドでは刺さってますね。」
ナ「最近のバンドっちゃバンドやけど古い感じというか」
き「激情ですけど、ニュースクールみたいな。あんまり最近いなかったかなっていう。」
ゆ「アルバムの解説冊子みたいなのをもらって、見てたら歌詞が結構面白かった。salt of lifeのこととかも歌詞に取り込んでたり。」
ゴ「へー」
ナ「そう言えば某バンドのアルバムでもエクトラのこと書いてありましたよね。歌詞で僕らの企画名の”Make Excuse”ってフレーズが出てくる。『これ、僕らのことですよね』って聞いたら笑ってて。結構嬉しかった。」
ゆ「違ったら恥ずかしいから一応確認しといて笑」
対バンしたいバンド
き「じゃあ対バンしたいバンド。」
ナ「さっきも言いましたが僕はやっぱヘラバラウンジのバンドとやれたらうれしいです。」
ゴ「ヘラバラウンジでね。」
ナ「そう。ありがたくもヘラバラウンジでそのブッキングとかしてるDouglasのメンバーも『エクトラがやれるようになったらぜひヘラバで』ってずっと言って下さってて。対バンというよりか、やったことない場所でやりたい。この間のベアーズもそれが楽しかった。やったことはあったんですけど、がっつりホームではなかったので。」
ゴ「図らずしもその後ベアーズは残念ながら今の場所で閉店してしまうというね。」
ナ「そう、結果いいタイミングでできたと思う。エクトラはベアーズで頻繁にはやれてなかったので逆に今の場所で閉店が決まる前のタイミングでやれて良かったかも。次やりたいのはヘラバラウンジでschizophragm、Douglas、ATAMEとかとやれたらうれしいです。」
き「ゴッチさんはどうですか?」
ゴ「僕は今年復活した津山のCAR(CHASE)。僕が高校生ぐらいの時に全国的にもバリバリ活動してたんだけど、僕が大学で仙台行くくらいの時に活動休止しちゃって。で、今年4月に僕の友達がママ2で企画したんだけど、そのタイミングでまさかの復活して。ライブも見に行ったんだけど、もうCAR(CHASE)が音出した瞬間空気が20年前に戻るというか。ライブも最高にかっこよくて。その復活ライブのあともライブやってるんで、いつか一緒にやって、復活の経緯とか聞いてみたい。」
ナ「あ、僕さっき発言しちゃったんですけどやっぱegomaniacsとやりたいですね。見てて胸たれるバンドなんですよね、egomaniacsは。知名度どうこうより、見てて奮い立つバンドとやって、『どういう感じでバンドやってるんですか?』とか聞きたい。」
ゴ「確かにね。」
ナ「昔は『このバンドと対バンできたら嬉しい』とかありましたけど、今はどっちかっていうと自分が本当に好きなバンドとか活動の仕方がかっこいいバンドとやりたいですね。この間の僕らの企画もそうだったじゃないですか。」
ゆ「共感の輪を広げるみたいなね」
ナ「有名なバンドとやれますよって今は響かないかもしれないです。今ゴッチさんに言ってもらったCAR(CHASE)もそうですし、やっぱ思い入れがあるバンドとやれたら嬉しい。egomaniacsとは岡山とか、行ったことがないところでやったら面白そう。」
ゆ「先週のベアーズのegimaniacsのレコ発の時、『ナカジ、ハルタさんのことこんなに好きなんや」って思った(笑)ナカジめっちゃ盛り上がってうわーってダイブしててびっくりした。」
ナ「egomaniacsって、ハルタさんがコロナの時に組んだバンドなんすよ。で、さっきの話でエクトラはやれてなかった時で。僕はDiskoverやってたんですけど、そん時のegomaniacsの初ライブがMerry Ghosts、Diskover、egomaniacsの3バンドやったんです。」
ゆ「やってたね。」
ナ「その当時ってコロナで自粛傾向で、もうライブとかやれる状況じゃないのにハルタさんはそんな状況下でバンドを組み始めたから、やろうって言われてライブやったんすけど。で、それからも止まらずにやってて、CDも出して。多分僕1番egomaniacsのライブ見てるんですけど、そういう諸々がこの間のライブの時全部思い出して感情が昂りすぎて。」
ゴ「そりゃダイブもするわ。」
ナ「僕やっぱハルタさんがコロナでバンド始めたっていうのがすごい残ってて。エクトラも止まってるし、強い思いがあるバンドが身近にいると響くっていうのがやっぱでかい。」
ゆ「あの頃っていろんな考え方あったし、僕も当時やっぱりちょっとバンドやライブに対して『うーん』って思ってたことあったけど、今思えばやっぱりその時活動してた人たちが支えてくれてたから今があるんだなって。」
ナ「ベアーズでやってくれてて、歌詞もベアーズのことやコロナのこと歌ってるんですよね。なんか不器用だったり泥臭いバンドが好きなのかもしれないですね。自分が下手やから言うわけじゃないですが。エクトラの3人も共通だと思うんですけど。」
ゆ「湯浅さんも今までで一番輝いているというか。egomaniacsは確かに対バンしたいバンドの1つかもしれんね。エクトラで飲んでても一番話題に上がるバンドやし。」
き「なんか今後やりそうな気がしますけど。ゆうき3は対バンしたいバンドは?」
ゆ「Serotonin Mistとudeかな。Serotonin Mistは、初めてのライブをどうしても見たくて東京まで行ってて。 その日がコロナ禍以降で久しぶりにちゃんと関西を出た日やったんよ。ライブがほんまによくて、この前の名古屋のライブも最高やった。」
き「udeって僕知らないですね。」
ゆ「udeは京都のバンドで、元リンキィ京都ファミリーの樋口君がやってるバンド。ずっとエクトラのことも気にしてくれてて、ちょいちょい声かけてくれてるんよね。タイミング合えばいつかちゃんと一緒にやりたいなと思ってる。」
今後について
き「はい。じゃあ最後、今後のバンド像や活動について教えて下さい。」
ゴ「バンド像っていうほど大きい話ではないんですけど、 自分らでプリプロできるようになりたいっすね。前半でも話したように、昔作ってた曲の種を掘り返してて、 『あの時、なんでさっさと音源化しとかなかったんやろ』っていう後悔は結構あって。コロナ禍でバンドが止まってた時期は、 バンド自体はなくなったけど、何かしら作ることは続けたくて、個人でYouTubeチャンネルを立ち上げて、ちょっと遊んでたんですよね。」
ゆ「ごちログですね。」
ゴ「その時にオーディオインターフェイスとかマイクとかを一通り揃えてて。今考えると、あれって普通にプリプロにも使える機材だなと。実際、来年1月のプリプロに向けて、自分のギターを2本重ねるのをAudacityってソフト使ってやってみたんですけど、思ってたよりは全然いけそうやなって感覚があって。だから今後はDAWや録音に関する技術も少しずつ身につけていければなと思ってます。」
ナ「今回のプリプロはMerry Ghostsのワキサカさんに録ってもらいます。」
ゴ「そう。でも次は自分でプリプロを作って、そこから形にしていく、みたいな流れができたらいいなと。無理にペースを上げるというよりは、作れる時にちゃんと作って、形に残していく。 そうやってマイペースに続けていくバンドでいられたらいいかなと思ってます。」
ナ「まあ今プリプロの話が出たんですけど、スケジュール感としては、来年1月にプリプロをやって、5月くらいに本番のレコーディングができたらいいなと思ってます。そこからすぐ何かを詰め込むというよりは、ちゃんと納得いく形で出して、 2026年内に関西でレコ発ができたら一番ええかなって感じですね。」
ゆ「昔みたいに勢いでバンバン周るっていうよりは、縁のある人たちのところに、タイミング見ながら会いに行く感じで。ゴッチくんの家庭のこともあるし、全員それぞれ生活も変わっていくかもしれへんし。前みたいなハイペースではできへんと思うけど、でも逆に、無理せず続けていける形が見えてきたというか。今はそのほうが、ちゃんとバンドとして続いていけそうな気がしてます。」
ゴ「こんな感じでいいんかな?」
き「あ、いいんじゃないすか?」
ゴ「それでは、長かった飲み会も以上ということで。」
ゆ・ゴ・ナ「ありがとうございました!」



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